* すべてのパターンに?という話かはわかりません、理論上、其の可能性があるかなという点をまとめました。2と3のそれぞれの違いはなるほどと思えました。
SwiftUIで複雑なUIを構築していると、コードの肥大化とともに「アプリの実行時に謎のクラッシュが発生する」「動作が重くなる」といった問題に直面することがあります。特にiOS 18台(Xcode 16系)以降では、コンパイラやランタイムの型解析がシビアになり、特定の書き方がクラッシュの引き金になることも。
今回は、安全で高速なSwiftUIコードを書くための**「データの置き場所」「ForEachの真価」「structによる型分離」**について解説します。
1. データの配置:定数は「Viewの外」または「static let」
フィルタ名やメニュー項目などの「不変な設定データ」を、func の中で定義していませんか?
- アンチパターン:
func内での定義bodyが計算されるたびに配列が再生成され、無駄なメモリ確保と計算負荷が発生します。 - ベストプラクティス:
private letとしてViewの外部、あるいはstatic letとして定義。アプリ起動時に一度だけメモリに確保されるため、パフォーマンスが安定し、SwiftUIの頻繁な再描画に耐えうる構造になります。
2. 同様のリピートViewは「手動羅列」ではなく「ForEach」
同じような filterGroup 関数を9回、20回と手動で並べるのは、実は非常に危険な行為です。
- ViewBuilderの限界とクラッシュ:Viewを1つずつ並べると、SwiftUIはそれらを合体させた巨大な型(
TupleView)を生成します。要素が増えすぎると、OSは型名(Mangled Name)を解析できなくなり、swift_getTypeByMangledNameでクラッシュを引き起こします。 - ForEach + id の救済:
ForEach(data, id: \.self)を使うことで、Viewの構造が「1つの型(ForEach型)」に集約されます。OSにとっての解析負荷が劇的に下がり、型名解析エラーを回避する決定打となります。 - Explicit Identity(明示的識別):
idを指定することで、SwiftUIは「位置」ではなく「ID」でViewを識別します。これにより、データに変更がない限り既存のViewを使い回す「差分更新」が効率的に機能します。
3. @ViewBuilder func と struct View の決定的な違い
「コードを綺麗にする」という目的は同じでも、OSに与える影響は全く異なります。
| 特徴 | @ViewBuilder func / var | struct View (サブView化) |
| 主な恩恵 | 人間にとっての「可読性」向上 | OSにとっての「型解析の安定」と「描画最適化」 |
| 型システムの扱い | 親Viewの型と合体(巨大化する) | 独立した型(カプセル化) |
| 差分更新 | 親が更新されると必ず再計算される | データ不変なら再計算を完全にスキップ |
| 推奨シーン | 画面内でのちょっとしたパーツ整理 | リピートされるRow、複雑なセクション |
結論: 大きなViewを struct に分けることは、単なる整理整頓ではありません。OSに対して「ここから先は独立したユニットである」という境界線を教え、型解析のパンクを防ぎ、描画の「サボり(最適化)」を許可するための重要な設計戦略です。
まとめ:堅牢なSwiftUIのためのチェックリスト
- 静的な配列はViewの外に置いているか?
- 同様のパーツの並びを
ForEachに集約しているか? - 巨大な
bodyをstructに切り出して型解析を分散させているか?
特にカメラアプリのように画像やリアルタイム処理を扱うアプリでは、これらの「サボれる構造」を構築することが、バッテリー消費の抑制とクラッシュ率の低下に直結します。


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